ABAとは?
主に英語圏諸国で発達障害に対して改善効果があると証明されており、アメリカやカナダのほとんどの州で公費または医療保険で受けられるほど認められている療育方法です。
できないをできるに
具体的には
どんなことをするの?
どんなことをするの?
行動の前と後の
行動に目を向けて
行動を変えて行きます
行動に目を向けて
行動を変えて行きます
ABAの基本原理
強化
行動の後にその人にとっていいことが起こったため、その行動が増えること
Aちゃんはお手伝いをしてママにほめられたので、お手伝いを積極的にするようになりました。これが強化です。
でも、ママにとってお手伝いが当たり前になって褒めなくなったら?
消去
行動の後にその人にとっていいことがないため、その行動が減ること
せっかくお手伝いをしたのにママにほめられなくなったのでお手伝いが減ります。これが消去です。
今度は、お手伝いをしたのにやり方が違うからと怒られてしまったらどうでしょう?
弱化
行動の後にその人にとって悪いことが起こり、その行動が減ること
せっかくお手伝いしたのに叱られるなんて、もうやらない!とお手伝いをしなくなってしまうでしょう。これが弱化です。
※弱化は療育では基本的には使いません
このように、行動には
必ず理由があります!
必ず理由があります!
こんなことで
困っていませんか?
- ギャーっと泣き出す
- 園でお友だちを叩いてしまう
ABC分析を
してみましょう
してみましょう
ABC分析とは?
- A 行動の前(事前の状況)
- B 行動
- C 行動の後(結果)
問題行動の強化原因には注目の獲得 要求 行動の回避 感覚刺激の
4つがあります
4つがあります
ギャーっと
泣き出す
Tくんは泣いたら嫌なことをやらなくてすむと学んでしまったようです。
この場合は、嫌なことから逃げられること行動の回避が強化になっていると考えられます。
園でお友だちを
叩いてしまう
Aくんはお友だちを叩いたら先生が声をかけてくれると学習してしまったようです。
この場合、先生が声をかけてくれること注目の獲得が強化になっていると考えられます。
実際の療育では
どういうことをするの?
ABA
(Applied Behavior Analysis:
応用行動分析)
動物や人間の行動や学習の起こり方を科学的に分析することを目的として1930年代に始まった比較的新しい科学分野である「行動分析学」の成果を、発達障害児の療育やその他社会の様々な課題に応用するのがABA(応用行動分析)です。
自閉症児の療育法としてのABAは1960年代から米国で本格的な研究が始まり、まったく無発語の自閉症児にことばを教えることに成功するなど、多くの成果を上げてきました。
特に米UCLAのロバース博士は1987年に、自閉症児を2から3才の幼児のうちからABAに基づいて家庭で集中的にトレーニングすることによって、そのうちの約半数を小学校普通学級で付添いなしでやって行けるほどに改善させることに成功した、と発表しました。この劇的な成果をきっかけとして、1990年代以降ABAは北米で爆発的に普及し、さらに全世界に広がり続けています。